あなたの頭皮に潜む菌を教えます。

パラパラ落ちるフケにたくさんの菌が

フケでお悩みの方はいませんか?ある日ポリポリと頭を掻いていると肩に白いフケが・・・洗っても洗っても出てくるフケ、見た目にも気になってしまう方は多いのではないのでしょうか。今回はその原因に迫ります!
フケとはそもそも”頭皮の垢”のことです。頭皮から発生するうろこ状の白い老廃物であり、角層表面から剥がれた角質の集合体なのです。フケは食生活や睡眠時間などの生活習慣の影響もありますが、皮膚常在菌の一つであるマラセチア真菌も関与すると言われています。このフケの量が増えて目立つようになる「フケ症」と呼ばれる状態になると、大幅に改善されるも完治に至ることはなく、軽度の症状は残ってしまいます。この原因は薬を使用しても頭皮の深部にまでは届かず、薬自体による炎症反応の可能性もあると言われております。

見えてきたフケ症

フケ症のさらなる低減に貢献するために、フケに悩んでいる方の頭部を23箇所に区切り、フケと細菌の関係性を研究するレポートが発表されました!
結果、フケ症の方は一般の方と比較して、ブドウ球菌が多いと報告されています。ブドウ球菌とは光学顕微鏡下で観察すると「ブドウの房」のように見えるため、名付けられた細菌です。
そして頭皮に発生するブドウ球菌の大半がS.capitisと呼ばれる菌でした!フケ症の方はこの菌の割合が多くなり、酸素が少ない条件下でフケ症に関連する物質が発生するといわれております。
つまり、細菌叢(微生物の集団)に変化が生じてS.capitisの存在が高まり、その増加したS.capitisが頭皮表面の中に入ってフケを発生させる事が推定されるそうです。

フケ予防の未来

フケにお悩みの方いかがでしたでしょうか。私も突然のフケに悩まされる時があります。調べてみても、生活習慣の原因や予防の情報が多く、本質的に解決し、すぐに治るわけでもない。そんな簡単に生活習慣なんか変えられない!治すのは正直無理だろ・・・と感じたこともあります。今まで根本的な要因はイマイチ解明されていないようでした。しかし今回の研究で少しは踏み込めたのではないでしょうか。今回の研究がフケについての効果的な低減に繋がってほしいです。薬を飲んだら翌日にはフケが治っている!そんな日が来たらいいですね。

 


ライター:ゾエ
大阪府出身、趣味はスケートボード、好きな食べ物はチャーハン、そんな学生ライターです。
まだまだ未知の領域のスキンフローラ。これから僕たちの生活にどのような”幸せ”をもたらしてくれるのか楽しみです。
近い将来、僕のニキビたちもフローラの力で完治する事を願っています。
皆様に新たな気づきや役立つ知識が得られる、分かりやすい記事をお届けします。

 

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