AIで年齢診断が可能に。

菌で年齢がバレる

こんにちはゾエです。
今回は年齢を予測する研究論文をご紹介したいと思います。
人間の腸内細菌叢は年齢とともに変化することが知られています。しかしながら、年齢の予測因子として全身の細菌叢の関連性や統計予測の条件が一致していなくても、適切に予測が行えるのかは不明でした。
しかし、本研究により細菌叢をターゲットとして老化防止の治療戦略をたてることが可能になります。

本研究では、異なる国で行われたいくつかの研究を組み合わせ、AIによって細菌叢から年齢を予測できるのか実験しました。

細菌叢は年と共に変化

全身の細菌叢は、生後三年間で急速に変化し、その後、成人では比較的わずかしか変化しないことで知られていました。
しかし、最近の研究では、腸内細菌叢を用いて成人を年齢別に分別できることが示唆されまた多くの研究では成人の細菌叢の主要な要因として年齢が関係しているとされています。
この年齢と細菌叢に関する過去の研究から、口や皮膚などの他の身体部位に拡大して研究をしました。

すると、腸と口腔の細菌叢は高齢者と若い人を比較すると、若いひとから微生物の豊富な様子がみいだされました。これにより細菌叢は加齢とともに失われることが判明しました。加齢にともなう細菌叢の変化を示すいい指標になります。

皮膚の細菌叢変化

加齢に伴い皮膚は皮脂産生の減少や乾燥などの生理機能や免疫システムに関係する細菌叢が変化することが判明しました。
細菌叢と機から年齢を予想した結果、
皮膚は実年齢と比べて4年以内(平均絶対誤差3.8±0.45歳)の年齢予測が可能であることが判明しました。
先述した口腔細菌叢(4.5±0.14歳)、腸内細菌叢(11.5±0.12歳)、年齢予想と比べても、皮膚の細菌叢からの予測が最も正確で、意外なことに、腸内細菌叢からの予測が最も難しいこともわかりました。

細菌叢研究から、AIは正確かつ一般化可能な年齢指標を導き出すことができます。

また別の報告では、若い人ほどアクネ菌の存在量が多く加齢とともに減少し、減少した部分を埋めるように様々な細菌が生息するようになると報告されています。

老化治療につながる

いかがだったでしょうか。年齢が判明できるという結果のみでは、あまり驚かれないと思います。
しかしこの研究によって、高齢者や慢性疾患患者の加齢の促進や遅延の兆候を判定する非侵襲での検査法の開発、加齢を修正する治療法の設計などが予定されています。
私たちの将来とって、この研究は非常に役立つ医療の進歩につながるでしょう。


ライター:ゾエ
大阪府出身、趣味はスケートボード、好きな食べ物はチャーハン、そんな学生ライターです。
まだまだ未知の領域のスキンフローラ。これから僕たちの生活にどのような”幸せ”をもたらしてくれるのか楽しみです。
近い将来、僕のニキビたちもフローラの力で完治する事を願っています。
皆様に新たな気づきや役立つ知識が得られる、分かりやすい記事をお届けします。

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